歩葉戸路素

パニック!殺人ジョーズVの歩葉戸路素のレビュー・感想・評価

パニック!殺人ジョーズV(1986年製作の映画)
5.0
オーストラリア製クソサメ映画

ずっと存在は知ってたが遂に鑑賞
想像以上にZ級かつインディーズ系映画だった…
というのもドキュメンタリー映像を超えるレベルの『美化されて無い当時80年代そのものの映像』だったから…
ゲリラ撮影したのかってレベルの即興さ
80年代のシティポップをガンガン鳴らし、主人公警察チームが当時そのものの街を駆け捜査する展開は観てる鑑賞者自身もそこにいるかのような没入感
80年代を知らない私ですら妙な懐かしさを感じる
主人公たちは警部から集められた『ならず者』
困難極める事件が起き、寄せ集められたスペシャリストなのだが皆妙に個性的で惹かれる
ロックバンドのフロントマンの様な荒くれ若刑事
セクシー美女の詐欺師
元CIAで博打大好きな面白黒人
…の3人が難事件を挑む!
超地味で退屈な映像がずっと続くが、最後はヘリでのスタントやカーアクションは中々見応えあり!

…でその↑の『困難極める事件』とは

『金をよこせ、さもなくば殺人ザメ放流するぞ!』
という脅迫(笑)

最後までサメの活躍ナシ!
一応クライマックス、ビーチに放流されたサメに悪役が喰われるあるある展開だが
ビーチに放流された殺人ザメは…
そのまま放置!!!
え…退治とかしないの…?
主犯逮捕したからハッピーエンドみたいな展開なってるけどいいのかよ!?
まぁもしサメがそこまで被害を及ばさないのなら別に放置でもいいが
それだと犯人の計画が根本から意味ないじゃん!

…という興醒めなサメパートを引いたら
80年代イケイケのドキュメンタリーチックなZ級バディムービーが出来上がるのでオススメ!
サメ映画ってサメパートが無駄なケース多いよね…

あとこの映画
『パニック!殺人ジョーズV 』
というタイトルだが
『V』は『ファイブ』じゃなくて『ブイ』と読むらしい…
当時ジョーズ4が出てたから5だと誤読させる叙述トリック説が有力だとか…

完全に騙されてたよ…くそ…
歩葉戸路素

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