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ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘いのvのレビュー・感想・評価

5.0
2013年から2014年にかけてウクライナでの公民権運動の記録ドキュメンタリー
今見なければ、と思い急いで鑑賞。


ー内容ー
2004年の大統領選挙にて新露派のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ氏の当選に対し、不正を訴え行われたデモ抗議(オレンジ革命)により再度行われた大統領選挙で結果を覆した過去を持つウクライナ。しかし2010年ヤヌコーヴィチが大統領選に当選。国民にEU加盟を約束しながら加盟直前交渉破談となり国民が西に目を向けている最中、東との関係を強化し国の歩みを後退させていた。学生を中心に反政府デモが発生し、100万人の市民が集まる大規模な抗議デモが自由を獲得するまでの93日間が記録されている。


驚いたのは、反政府デモが発生してからわずか数日でヤヌコーヴィチはベルクトを出動させ、武器を持たない一般市民を鉄の棒で殴りつけ国民を血だらけにしていたこと。しかし人々は怯えるどころか一層団結し、人数を集め、知識あるものが違法ではない戦い方を仲間に教えて学び合いながら、暴力によって抑え付けようとする政府に屈しない姿、自由を求める姿にただただ圧倒された。

衝突は激しさを増し、死者や負傷者への悲しみはもちろん暴力に屈せず自由を求めた人々の力強さ、その団結には強く励まされ希望すら感じられる一方で、現在のロシアによるウクライナ侵攻はすでにあの段階から着々と進んでいたのではと思わずにはいられない不穏さが漂っていた。
今、見るべきドキュメンタリーだし、武力による一方的な侵攻、制圧は絶対に許してはならないと改めて強く思った。私は戦争に反対します。この状況を許してはいけない
無力な自分が悔しくて仕方ないですが、戦争には反対し続け、この悪夢が一刻でも早く終わるよう声をあげ続けます。
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