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ぼくは明日、昨日のきみとデートするのmaiのレビュー・感想・評価

3.8
小松菜奈の作品を見よう!特集をやっています!

タイトルがラノベ?感あるなっていうので、なかなか手が出せてなかった作品なのですが…この機会に鑑賞。
作り込まれた設定に、その設定が効いてるラスト…久しぶりに邦画の恋愛映画で余韻に浸れた気がします。
タイトル回収は物語中盤で、そこからの2人の描写がうるっとくるくらいには切ないです。
運命だけどカウントダウンがある…恋人の片方が病気でその設定っていうのはよくあるけれど、この作品の設定は独特でだからこそその切なさが増します。
特に女の子の方が一生懸命なのが良いし、それにつられて男の子の方も想いを深めていくのも良い。
悪役不在で完全なる2人の世界で進行していくので、没入感というか関係性にどっぷりと浸かって鑑賞できるのもまた良いです。

それにしても、小松菜奈の画の破壊力って凄いですね…ワンシーンごとに絵になる。しかも、今回はSFテイストの設定だからこそ、尚更不思議さと神秘さが増してます。

ひとつだけ残念な点を挙げるなら、ロケーションが全く生かされてなかったことです…せっかくの京都舞台なんだから、もっとロケーション探していけばより世界観が深まるだろうにって思ってしまいました。ロケーションというか「京都」感を出して欲しかったなと。好みの問題ですけど…!

原作の設定があまりにも巧すぎるっていうのが最大の要因ではあるんですけど、運命の相手のために一生懸命な女の子とちょっと野暮ったい男の子の純粋な恋愛映画で、かなり心奪われました。
オススメです!
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