感じるものが
あたしにはとても大きかった。
そして、多かったです。
デヴィッド・オイェロウォ
絶賛された一人芝居。
冒頭で母親を殺します。
そして半独白スタイルで
彼の日常が過ぎていきます。
特定の誰かを基にしたのではなく
退役軍人たちの生活に着想を得たとのことですが
フィクションだとわかっていながら
彼の向こうに誰かを感じる気がして。
取り返しのつかないことをしたときの
かつての自分のような気もするし
昔の怒りっぽい同僚にも見えてくるし
今も誰にも知られることなく
苦しんでいる、顔のない若者かもしれない。
怖いし、情けないし、
蔑みもして。
でもそういう
棘のある感情を少しだけ
ずっと哀れみが上回ってくる見せ方でした。
お見事。
ちなみにあたし
彼が動画の最後に言ったこと、やりました。
やったらどうなる、という
結果を求めたわけじゃないんですが
なんとなく
やりたくなったんだと思います。