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ダゲレオタイプの女のakoのレビュー・感想・評価

ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)
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最近日本映画ばかり観ているけれど、すごくフランス映画でした。怖いけど、切なくて、面白い映画でした。

ダゲレオタイプは生きているかのように写真が残せる昔のカメラなのだけど、生きてる人を何時間も器具で拘束して撮って、本人が死んでいても生きているかのような写真が残るので、もうその行為自体がお化け感。
お化けは、生死の境を超えてくるから怖いなと私は思うのだけど、でも、お互いにとって、超えられないことの方が残酷でもあるから、ダゲレオタイプとか写真とか映画とか、生きている時を焼き付けることは、撮ってる側も撮られてる側も同じところに閉じ込められるような、憧れと欲望を感じるのかもなあなんていうことを思ったりしました。
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