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あの頃ペニー・レインと 特別編集版のGONのレビュー・感想・評価

3.5
「弁護士になるのよ」「ドラッグダメ絶対」とかやたら厳格な母親に育てられ〇ックスもドラッグも知らない優等生:ウィリアム。そんな彼が地元紙に書いた原案がローリングストーン誌の目に留まり、15歳のガリ勉生活から一転、ロックの世界に没頭してゆく。ブレイク寸前のバンドに動向取材することになった彼はグルーピーのリーダー、ペニーレインと出会う…

鑑賞前は160分ってちょっと長くね?って思ってたけど、そんなことなかった。期待通りの出来。盛り上がる箇所もないんだけど、何故かずっと見続けたいって思えたな〜。150分越えの作品でグダる箇所が一切ないって凄いことだよ!?
終始エンジョイな調子でめっちゃテンポよく物語が展開されていって、時々シリアス、時々甘酸っぱい友情にラブストーリー。そして70年代の軽快なロックが物語に花を添える。
この手の青春映画の中でははっきり言って完璧に近い作品ではないだろうか?
終盤の飛行機が雷雨に見舞われた時の焦りまくったみんなのハチャメチャな会話劇だとか、所々で主人公がどん臭さを発揮したりだとか笑わせてくる場面もあった。

「自立なんて以ての外」という子供に依存した考えを持つ厳格な親からの自立を70年代のロックをミックスさせながら描くのがたまんないなぁ〜 こんなにも上手く噛み合うなんて!
〇ックスやドラッグも表面的な事しか描かれてないので過激な描写は一切無し。そういうドロドロした話を加えたらこの作品は一体何を伝えたいのか分からなくなっちゃうからね。そういう意味でこの作品を綺麗な、正統派青春映画にしたのは正解じゃないかな?
今回鑑賞したのは特別編集版ってやつだったけど見る機会があれば劇場公開版も見てみたいな。
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