たな会No02

ぬるぬる燗燗のたな会No02のレビュー・感想・評価

ぬるぬる燗燗(1996年製作の映画)
4.5
最高のぬる燗を追い求める居酒屋店主が、調査の果てに処女の体で温めるの酒が最高のぬる燗になるという結論に至り、自分の娘に温めさせますが、非処女のため処女膜再生手術を受けさせ、追い求めていた最高のぬる燗が完成するに至るというふざけた話なのだが、映画としては全くふざけることなく練られて撮られていて驚きます。脚本の妙なんですかね、藤田敏八のまじめさもいいです。ラストの締め方がとてもいいんですね。結局、味音痴には酒の味なんてわかんないんですよ。酒はもちろんそのもののうまさも重要ですが、ラストシーンはそれだけでないことを逆説的に伝えているように感じました。いや、追い求めているものこそ味の良さだけではないわけだからむしろストレートかもしれません。