ゆわ

ショコラ 君がいて、僕がいるのゆわのレビュー・感想・評価

3.5
人種差別がいくらか解消されたとはいえまだまだ偏見の強い時代
黒人のショコラはサーカス団である意味見世物として出演していた、なんと言われようと人並みに奴隷としてではなく生活できていることに満足していた。ある日道化師をしていたフティットからコンビを組まないかと誘われる。はじめは断るも、人として扱われないような日々で満足しているのかと問われ、条件も良かったためコンビを組む。2人は一躍サーカス団の人気者になる
バカでおどけるショコラに罵り引っぱたいたり尻を蹴るフティット
黒人が虐められるさまに観客は賑わう。
それに気づいていながらもショコラは生活も豊かになり今だ奴隷のような生活をしている他の黒人よりいい暮らしができていることにこれ以上の望みなどなかった。
屈辱的な言葉を言われケツを蹴られようが
それで良かった。
彼らの人気を嗅ぎつけてパリの有名なサーカス団からスカウトが来る、もちろん移籍した2人はそこでも大人気になる
なにもかも上手くいっていたショコラに
ある日警察が訪れ身分証をもっていなかったショコラを逮捕する、ひどい尋問のすえに拘留された場所で1人の黒人と出会う
彼はショコラのことを知っており
白人を喜ばせるために屈辱的なことをされてもヘラヘラ笑っていると指摘される
ショコラは昔、農園で働かされていた頃、
父が白人の給仕をしておりそこでどんなことをされてもヘラヘラ笑っていたことを思い出し自分もあの頃の父と、そして奴隷だったころと何も変わっていないことに気づいてしまう。団長の便宜で釈放されたショコラ。しかし彼の言葉は頭から離れず
もう以前のショコラではいられなくなっていく…

はじめは奴隷生活から逃げられるなら良かったのにどんどん欲がでてくるショコラだけどただみんなと同じ人として扱ってほしかっただけなのにどんどん悪い方向に自暴自棄になっていくからなんか見てられないしフティットは出会った頃はそんな扱いで満足してるのかーとか言うくせに終いには黒んぼとしての価値しかないとか言い出して結局は引き立て役に使ってただけで自分がいざショコラのポジションに立つとキレるとか…
君がいて僕がいるってタイトルはあわない
最後はいいかんじに終わらせたけど
ショコラが不憫だし人種差別はいつになってもなくならない。
ゆわ

ゆわ