やっぱりカルカン

聖の青春のやっぱりカルカンのレビュー・感想・評価

聖の青春(2016年製作の映画)
3.2
2021/4/26(月)NHK BSPで放送されたものの録画を視聴。実在の人物で、この映画もほぼノンフィクションなのでオチはすでに知っていました。私は将棋は好きではないしルールもほとんど分かりません。ただ「伝説の棋士」「怪童丸」などと呼ばれた、村山聖という人物に興味があって拝見しました。

鳥が飛んでいるだけのシーン、松山ケンイチが歩いているだけのシーン、電車の車窓から見える景色だけのシーン、街中の風景だけのシーンなど途中やや退屈に感じる時間が多かったような気がします。
芸術点は高いと思うのですが、私はこの映画に芸術性を求めていなかったのでちょっと合わなかったです。

・松山ケンイチの爪が綺麗。自爪をあそこまでケアなしで伸ばすのは至難の業。何本かは折れて短くなっていたが、プロの手が入っており、綺麗に整えられていた

・パーティーでスピーチするリリーフランキーの歯が汚いなぁと思って検索したら出てくる写真はどれも結構きれいでびっくり。役作りでわざと汚していたのだったらごめんなさい

・松山ケンイチは役作りで村山さんに寄せるために20kg以上太ったらしい。すごい役者魂…

・東出君の羽生、似てると思ったらメガネは本物らしい。ネットで見たところによると1996年に史上初となった七大タイトル戦七冠独占達成時に実際にかけていたものを羽生氏本人から譲り受けたとのこと

・松山ケンイチがどこかのインタビューで語っていた通り、この作品のヒロインは羽生さんだなと思った

月並みな言葉ですが若いのに大変な人生だったな、と思いました。私のような何もない人間がもう40年近く生きようとしているのに、こんなに才能のある人が29年しか生きられないなんて。作中にも出てきましたが、神様は何という酷い事をするんでしょうね。
早く病院に行ってきちんと治療をしていれば、もう少し結果は変わっていたかもしれないと思うと悔やまれます。
ご本人は、繊細で頑固な人だったようなので仕方のない結果かもしれません。人生を何回やり直しても、同じ結果になるでしょう。そこだけは中々共感できませんが、逆に考えるとドラマ性があり、今でもファンの心を掴んで離さないのだと思います。

3.1にしようかと思いましたが、王様のレストランの頃から好きな筒井道隆さんの新たな一面が見れたことと、その他俳優さんの配役が良かったのと、松山ケンイチさんの演技が素晴らしかったので3.2とさせて頂きました。