リアム

パターソンのリアムのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
4.8
正直この映画の存在を知った頃はまだめちゃくちゃ浅くて(今も浅いけど)ありふれた日常の一週間を描いた映画って何やねんと思っていた
でもこういう映画のよさも分かるようになってきて、実際見てみたらめちゃくちゃいい映画
この間見たヴィム・ヴェンダースの「PERFECT DAYS」と近いものを感じた
この映画に出てくる人物はみんな裏がないというか、いい意味で真っ直ぐ生きていて邪念だらけの自分が本当に恥ずかしくなった
滝や道を中心として映像がすごくきれいで詩も心を洗われるようだった
正直、妻のローラは初め少し鼻についたけど二人の愛を感じてからはギターを弾いたりカップケーキを作る彼女が愛おしくなった
パターソンはスマホを持ってないけど、街周辺の生活で十分なほどささやかながら豊かな生活を送っているから何とも思わないだろう
ジム・ジャームッシュは「デッド・ドント・ダイ」でもそうだったけどスマホ社会がめちゃくちゃ嫌いなのかも
この監督らしくちょうどいいユーモアがいくつもあるし、これまたこの監督らしく一期一会の魅力的な人物との出会いがたくさんあり自分も日常生活での出会いを大事にしたいと思った
アダム・ドライバーの演技が本当に自然体で、笑い方とかも演技には見えないほどだった
すごく大好きな映画になった
リアム

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