親友

パターソンの親友のレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
5.0
アダム・ドライバーが気になる。

『65/シックスティ・ファイブ』を見てからというものアダム・ドライバーが脳裏に焼き付いて離れないのだ。

そちらの映画に関しては、正直なところ見ても見なくても人生に何ら影響のない、一億年と二千年前から煎じた茶のような作品であった。

しかしながら、その過去の古典的作品の引用でしかない茶の中には、アダム・ドライバーというナウいアップデートが穏やかに茶柱を立てていたのだ。

そして、アダム・ドライバーという存在は、今、私の「選択」に大きな影響を与えている。

私は無関心の目に晒され生きてきた人間であるから、人を見る目には自信がある。

ちなみに、『65/シックスティ・ファイブ』は彼の存在ありきだとは思うが、情報量の少ない癒やし映画として一定の需要はあると思う。レビューもよく書けたと思う。

私の評価は星3つだが、それは、あくまで総合値だ。レーダーチャートのグラフにすれば歪な形になるだろう。

つまり、アダム・ドライバーという項目が抜きん出ていたからこそ、私は今、アダム・ドライバーを「選択」する。

さて、「アダム・ドライバー」でスクロールしていたら、この「パターソン」で指が止まった。止まった指は親指だ。

他にも気になった作品はある。

まず、『ハウス・オブ・グッチ』だが、無料配信がないのでパスだ。
次に、『マリッジ・ストーリー』だが、これはなかなかに捨てがたい。予告編をチラ見したことがあるが、モグモグしてるアダム・ドライバーがとても印象的だった。
そのワンシーンだけで惹かれるものがあるのだから、これはなかなかなのものなのではないか。
だが、どこかで悲哀を感じる。今はそういう気分ではないのである。

ならば、『ブラック・クランズマン』か。
この映画はずっと前から気になっている。しかし、ずっと前から気になっているからこそ、自分の中で旬を過ぎてしまった感が否めない。
それに、どこかコメディの裏側にあるであろう隠された悲哀と牙が眠っていそうで躊躇する。今はそういう気分ではないのだ。

そして、コロコロ転がっているうちに、たどり着いたのが『パターソン』である。パッティングのラインが輝いて見えるギフト、「シャイニングロード(月の導き)」によって、吸い込まれるようにカップインした。

選択したのはドライバーなのだが。

では、何故この作品に導かれたのかというと、それはタイトルとメインビジュアルにある。

何気なく目にしているこれらには、少ない情報量の中にも、大事な核心的な部分や、本質が垣間見えることがある。

「パターソン」という言葉の響きからは、まさに、アダム・ドライバーから感じ取った、穏やかなものが感じられる。 
このタイトルをグラフにするならば、それはきれいな円形だ。
トゲトゲしていなくて、まる~~い語感。

パターソンの意味はまだわからないが、おそらく村の名前ではないだろう。

そして、メインビジュアルから感じられたのは包容力だ。
悲哀すらも包みこんでしまいそうな、牙が抜けてしまいそうな、そんなものを感じられる。
背景はうす茶色。『マリッジ・ストーリー』と同じ色だ。マリッジ・ストーリー、やっぱり気になる…。

色も大事なポイントだ。

邦画を一覧でスクロールしてみるとわかりやすい。

cry、cry、暗い、黒い。
ヴィヴィッドな『ベイビーわるきゅーれ』が一際異彩を放っている。

それはさておき、これが、私が「パター」を選んだ理由である。

さて、『パターソン』を見ることに決めたのだが、ここで残念なお知らせだ。

私は現在アマプラにしか加入していない。
『パターソン』は現在U-NEXTとHuluでしか配信されていないようである。

U-NEXTに加入することはやぶさがではないし、新作にはあまり興味がないものだから、ポイントも余っている。

だが、選ぶことと、書くことに疲れたので、『パターソン』を見ることを諦めたいと思う。

皆さんはこんなことにならないように、映画を直感のままに選び、観て、書くことをおすすめする。

では、良き映画ライフを。
ホールインワンを願っている。
フォースと共にあらんことを。

パワー(敬具)


『ライジングインパクト』ティーザー予告編 - Netflix
https://youtu.be/ott828wdFzc
親友

親友