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パターソンのhのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
3.9
ニューヨークの郊外の街パターソンでバスの運転手をして、愛する妻と一匹のブルドックと暮らす主人公パターソン。持ち歩くのはノート一冊と必要最低限のものだけ。バスの運転席から見える風景や乗客の会話が毎日彼の中に流れていて、同じような毎日の中でも彼の中にはいつも新しい発見があって満たされている。本当の芸術家ってきっとこういう人のことを言うんだなと思った。
パターソンという街が詩人を多く輩出していたことは初めて知ったけれど、この映画のアダム・ドライバーもそんな詩的な街の雰囲気と溶け込んでいた。エミリー・ディキンソンが好きな女の子の書く詩とも共通して、彼の生み出す詩は透明感があって水のよう。滝のシーンもそういう意味で象徴的で印象に残った。
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