静かな映画久しぶり。
誰に読ませるでもない詩をずっとノートに書き続けてきた穏やかなバス運転手の男、パターソンが、ちょっと変化に遭遇する1週間の話。
天真爛漫で優しい妻、乗客の会話、何かの暗示のようにしばしば遭遇する双子、続発するプチトラブル、自分以外の詩人たちとの出会い、大切なノート…
詩人として少しだけ変わったパターソンのまた新たな1週間が始まる。
直接的じゃなくて、間とか表情とかで人物の感情を表現するジム・ジャームッシュの得意な技すごい。この監督で最初に観たのは確かコーヒー&シガレッツ。人物間のモヤモヤした感情を片っ端から描くのすごく新鮮だった。本作は1人の主人公に絞って、気持ちの浮き沈みや横ゆれを描いている。
詩書いてみたくなる。あとブルドッグがめっちゃかしこい。
