中重優

ジェイソン・ボーンの中重優のレビュー・感想・評価

ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)
3.6
"ボーン"シリーズの今現在の最終章。
前3部作で"ジェイソン・ボーン"誕生の
記憶は取り戻しましたが、
過去の記憶全てを
思い出したという訳ではなかった様で、
今作では"トレッド・ストーン計画"の始まり
そして浮かび上がる父親との関連性を
追っていく事になります。

渋いおじ様になったマット・デイモン演じる
ジェイソン・ボーンもまた格好良かったです。
衰えない筋肉もすごいですね。
格闘シーンの動きのスムーズさはさる事ながら
今作はカーチェイスも見所です。
シリーズ通してリアリティーを念頭に置いていた
アクションは健在だったので安心しました。
ネットが普及した現代社会を舞台にしているので
CIAの追い詰め方も進化していて、
ジェイソンが対応できるのかソワソワしましたが
あらゆる技術や経験で躱していく
ジェイソンが良かったです。
ですが、今作も敵はCIAなので
少しストーリー展開が似通ってきて
飽きがきてしまった感は否めなかったです。

今作では、きっかけを与えるのか
ニッキーだったので、
シリーズを観てきた方々は
嬉しさもあったかと思います。

新キャラのリー役を演じた
アリシア・ヴィキャンデルさんの
素朴ながらも美しさがある様子は、
魅力的でしたし、
プライドが高そうな役の彼女を
最後にあっさりジェイソンが超えるシーンも
最高でした
「これぞ"ボーン"シリーズの終わり方だよね」
といった感じで!

誰にもコントロールされず、
最強のスパイであり続けるジェイソンは
本当に格好いいです。
続編があるのか曖昧な終わりでしたが、
正直、どんどんストーリーが被って、
落ちていくのは見たくないので、
今作で終わりでいいんじゃないかな?と
思いました。
中重優

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