おこのみやき

北斎のおこのみやきのレビュー・感想・評価

北斎(1955年製作の映画)
3.5
広重や春信、北斎作品のモンタージュに時折、狂歌や俳句が挟まる。

大胆なフレームの使い方で絵自体の構図を見せつつ、映画としての構図を意識している。
余白がないように構成しているため、監督個人の各作品への解釈がうかがえる。

ただ、色の話をしているのにモノクロなのが残念。

北斎が一点透視図法的な手法を使っていることは有名だが、司馬江漢と交流があったということは驚き(本当なのか?)

この映画をきっかけに監督勅使河原宏と音楽担当の武満徹は大喧嘩→仲良くなったらしい。