ナイトアウェイク

家で死ぬということのナイトアウェイクのレビュー・感想・評価

家で死ぬということ(2012年製作の映画)
3.9
タイトルだけで鑑賞。

冒頭は、なんかBGMとかがコメディっぽくて、話しが軽いのか重いのか予想できなかった。
ドラマはしっかりしてて、見入った。

会社の社員状況が悪くなったのに、それでもやさぐれる事なく、お義母さんに対してずっと尊敬を持って接した主人公の姿が本当に良かった。

親、更には生まれ故郷や生家を毛嫌いした実の娘。
自分を生んですぐ亡くなった母に、本来なら母にしてもらいたかった事に憧れを抱いてる義理の息子(主人公)。

就職難で、はっきり言ってやる事が無いから、父に付いて来た長男も本当にいい人だった。

主人公が、義理のお母さんと自分を毛糸で繋いでる場面は泣いた。
[お義母さん]と呼んで、[うちの母]と言う場面は、世間一般はフツーで当たり前なんだろうけど、やっぱり嬉しい。

一つの作品、一つの視点として、とても良かった。

自分の親を嫌う嫁(娘)の気持ちもすごく分かる。
今は、子どもや家族がいない方もいる。
家族はいても、直近でもすぐに会えないような距離の人も現実にいる。
家で死ぬ事を選べない人もいる。
そんな、全く逆の真っ暗なパターンもあればぜひ観たい。

病院や福祉が、今後の在り方の参考にも若干は役立つかも知れない。

記録。