レゴ好きというよりもバットマン好きに向けて作ったことで、「LEGOムービー」よりも心なしか門戸を狭くしてしまった感のある本作。それだけに客を選んでしまいそう。
そもそも米国ではバットマンくらいみんな知ってて当然なんだろうし、製作側もこの程度の作りでは掘り下げたつもりは無いのかもしれない。しかし、単純に前作のノリを期待して観ると、もしくはバットマンに対して何の予備知識も無く観てしまうと、説明もなくいきなり登場する関連キャラたちに面食らってしまうのは確か。
それでも本作のバットマンのキャラ設定がシニカルかつコミカルなこともあってか、随所に散りばめられたユーモアも手伝って、ストーリーにはそこまで捻りが無いとしても前作同様に楽しめる作品であることには間違いない。
時世か吹替版でしか観られなかったけど、ロビン役の小島よしおは意外なほど才能を発揮していた。ただし、実写版もモゴモゴとマンブってるバットマンはというと、その印象のまま吹き替えしてしまった山寺宏一のプロ根性なのか、寄せ過ぎてしまってどうも聞き取りづらいのがなんとも…。★3.6