上映開始の翌日、やっと迎えたお休みの日。
仕事に行くときと同じ時間に起きて
前日に予約していた映画館へ。
それはそれは始終楽しくて
最後の最後に涙が溢れて
文字通り、感情が動かされた。
アリエルの話をそこまで覚えていなかったから、あ、こういう展開だったのね!
驚き・発見もありながら
だけども、この作品が伝えようとしていることは、一貫してひとつ。
みんな”独り”ではない、ということ。
ここからは映画の感想というより
実写版リトルマーメイドのアリエル役が
ハリー・ベイリーであったことについて思うことがあったので記します。
原作のアリエルは肌の色が白くて
サラサラの赤髪だった。
だけど、実写版は忠実に再現されていなくて上映前からネガティブなメッセージが多く見られる気がしました。
もちろんアリエルの純粋なファンからすると、実写化するのであれば、ここは守ってほしい、そんな気持ちもあると思います。
だけど、そんな反応があることは百も承知で、ディズニーが彼女を起用したことにわたしは大きな大きな意味があると、作品を観て感じました。
今作は「ただ運命の人と出会い、永遠なる幸せを誓う」そんな話ではないと思うからです。
自分という個性を
人と違うということを誇りに持ち
自分の居場所を自ら見つけ出し決断する。
自分だけが孤独なんだと思っていて
誰しもがそんな不安な気持ちを抱えていて
いつか救われると、ずっと願っている。
そのいつかは、いつ訪れるのかもわからないのに。
けれど、アリエルは違います。
誰に反対されようと
自ら見たもの、聞いたもの、体験した世界線で、きちんと自分の意見を持つ。
そして自分自身の力で
居場所を見つけ出します。
その姿を見て海の王も徐々に考え方が変わっていく。
懸命な姿勢は誰かの心も動かせる。
そして、誰だってそんな存在になれる。
必ずどこかに理解者がいて
あなたのことを見守ってくれているはず。
ひとりであったとしても、
決して‘’独り”ではない。
だから、どうか未来が明るいものだと
そういう未来に我々がしていくんだと、
ディズニーが先陣を切ってくれているようで
全てのメッセージを受け取った時
涙が止まりませんでした。