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ブラック・スワンのkenのレビュー・感想・評価

ブラック・スワン(2010年製作の映画)
3.5
ナタリー・ポートマンの演じたバレリーナのニナ役、まだ世間を知らない女学生のような初々しさに溢れていて、まさに"白鳥"役にぴったりな純真無垢なイメージ。

ヴァンサン・カッセルの仕事の腕は確かだが、素行の良くない部分が見え隠れする役柄も似合う。

ミラ・クニスは天真爛漫で裏表が無く純粋に良い人なんだろうなと。ただニナの様に自分に自信のない人からすると、妬ましく、どこか裏があるように勘繰られてしまう。

とにかくキャスティングが素晴らしい。
実在の俳優がそれぞれのキャラクターを演じ、劇中のキャラクターがそれぞれバレエでの役を担当する。二重のキャスティングが納得の采配。

念願の主役の座を手にすることができた喜びと、その重圧に押し潰されながら本番へ向けて稽古を重ねる数週間。精神的危うさを抱えるナタポの血が出るシーンで目を背けた。

役柄へ入り込みすぎてしまう演技法の恐ろしさを考えさせられ、ヒース・レジャーのジョーカーを思い出さずには観れなかった。

自分の成りたかった夢を娘に押し付ける過保護・過剰な毒親ママが気味が悪い。
「ケーキ食べきれない」と言われ「じゃあすてるわ」と返す母。ここは極端すぎて笑った😂
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