この映画、すごい。
バレエの話だと思ってみたら違った。
というより、白鳥の湖が何を表している作品なのかが分かった。
この映画(=白鳥の湖)は、女性がvirginityを捨てるとき、自分の中の少女(白鳥)が死んで、女(黒鳥)に生まれ変わる瞬間を見事に描いてる。
少女(白鳥)が女性(黒鳥)に生まれ変わろうとするとき、
恐怖
=>これは序盤からずっとチラついていた、もう1人の女性になった自分に襲われるという恐怖。リリー(すでに女性)も自分を女性に導く存在として描かれているが、そのリリーに役を奪われるのではないかという恐怖として表現されている。
母親への後ろめたさ
=>自慰行為を見られそうになって布団に包まるシーンや、背中の傷(処女喪失のメタファー)を必死に隠そうとすること。
母親からの卒業
=>ぬいぐるみを捨てるシーンや、"I'm not twelve any more."って叫ぶシーン。
が描かれている。
最後に白鳥が死んだとき、彼女は少女から女性に生まれ変わることができ、晴れてトマ(男性)からmy princessと呼ばれるようになる。
つまり、白鳥と黒鳥は同一人物なため、白鳥の湖は必ず白鳥と黒鳥は1人二役で演じる必要がある。
ということに気づいた。