奥田ラプンツェル

オール・アイズ・オン・ミーの奥田ラプンツェルのレビュー・感想・評価

3.5
Thug Lifeの意味、過激なラッパーという面に反してシェイクスピアの一節を引用するような知的な面があるところ。これを知れただけでもこの映画を観た価値はある。
この頃に台頭したラッパー、ビギー、ドレ辺りなんかが出てくるわけだけども本当に雰囲気掴めていてキャスティング素晴らしいな。スヌープドッグはビジュアル…って思ったけど喋ってる声クソ似てて感動した笑 本人がアテレコしてるんじゃないかって思うくらい似てる。
全ての黒幕と言われているシュグナイト、こんなにヤクザな人間だったんだ…ってくらい引いちゃう。なんかほんとこの人のヤバさみたいなものはこの映画を通してわかった。
この頃のヒップホップは時代背景もあって、社会に対しての反骨精神っていうのが凄く感じられる。今のヒップホップシーンが生ぬるいと思ってしまうくらい、1つ1つのドラマが濃くてバイオレンス。(とは言え、海外だと未だに銃撃されるとかあるけども…)
波乱を乗り越えた人から放たれる言葉の重みを感じる、それが自分の思うヒップホップ。