これは凄い
とんでもない刺激物。
演技、照明美術とかビジュアルのクオリティもさることながら。やっぱ響く映画は音が違う。
音と物語は感情を直接揺さぶる力があるな
前編通してリアルだけど、現実味はない。ラストとか強烈に雑。
でも、一見底抜けにあざとく雑な寄せ集めのようで、骨の髄に響く。繊細に要素を練られた映画。いや、この雑さへの違和感がこの映画の後味を最高にしてるし、そういう効果を狙っての荒削りこそが繊細なバランス感覚のたまものなのね。
荒さというか、どこか不完全な部分を散りばめるのは物作りの極意だなと実感。
理詰めで説教を読み解くには余りにも味が濃過ぎるし、恐らく監督が込めたであろう説教も取ってつけたようなハリボテだから意味をなしてない。ただ、この濃い味が身体をゾワゾワさせる。こんな強烈な視聴感が得られるものは観たことが無いし、その時点で傑作と呼んでいい。
あとこの映画のレビュー、「平気で見れたワタシ...やばくね? 」みたいなのがわんさか湧いてて ニチャァ...と笑顔になってもた