ヘアバンド侍

テイキング・オブ・デボラ・ローガンのヘアバンド侍のレビュー・感想・評価

1.7
2018年2本目

序盤の雰囲気、中盤のサスペンススリラー、そして真相のラストへの流れといい、どれを取っても平凡に感じた。個人的にはハマらなかった一本。

POVも既存という枠にガッチリ収まってきたこの頃。この程度ではもはや驚きはない。徹底的に認知症や人間的な部分を押し通してくれたら怖かったかもしれない。ただ結局ゴリゴリアメリカンホラーな真相や音付け驚かし映画に終始退屈させられた。povに効果音なんぞ付け始めたらただの逃げでしかなかろうかと。デボラの真相も然り。

とにかくデボラが奥を向いていて、声掛けるといきなり振り向くみたいな同じ構図が多過ぎて飽き飽き。
個人的にはPOV という手法は好きなんだけど、今作はPOV が単なる手段として用いられており、最後がニュース映像になる辺りこだわりは見えない。

ありきたりな顔でビビらせたり音で驚かすホラー演出は正直違和感丸見えで、ストーリーありきではなく怖がらす為だけのシーンが多かったように感じた。