初めて観たのが小学5年生くらいの時
10年ほど前になる
私もその頃彼らくらいの年齢で
子どもだけで生活してること、子どもなのにこんなに戦えることに戸惑い、子どもなのに色んなものにこんなに追い詰められなきゃいけないのかととても苦しくなった。
そして2人を取り巻く大人たちを見ていても大人になったからって誰しに必ず安心できる場所があるとは限らないんだとこの映画の中の世界も私が見ている現実も行き場があるのか不安になってこの話を思い出してはふと虚無に陥っていた
20歳を超えて観たらあの頃よりたくさんの経験をして知識も増えたし、もっと物語の輪郭を鮮明に掴めるし、社会に出ていくタイミングだから、あの時と少し違った解釈ができる。
でも10年経ってもいくつになっても初めて見た時と変わらないくらいに心をざわめかせて、見た後しばらくボーッとしてしまう。
自分にとってかけがえないそんな作品に出会えて嬉しい。
あの頃も今も感じるこの言い表しようのないざわめきを忘れないよう、輪郭を濃くしていけるよう生きていたい
この映画も松本大洋の作品も大好きで心の拠り所というか立ち返る場所というか
自分の原点になっている。
ウダウダ言ってしまいましたが、素晴らしい作品です。
