ばま

鉄コン筋クリートのばまのレビュー・感想・評価

鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)
5.0
ソコカラ、ナニガ、ミエル?

中2の頃、映画館でこの映画を友達と観て
自分でもよく分からない感情が揺さぶられ
『映画って2時間で違う世界にワープできるんだ』と、映画の世界にどっぷりハマっていった。

「あんしん、あんしん。」

どうしたって、何回観たって大好きで、
DVDも持ってるのに映画館で観たかった。
ありがとう…キネカ大森…
もう一度映画館で見れて本当に幸せ。

中学生の頃は分からなったシーンも、
高校、大学と何回も見るうちに理解できて、違う感情を揺さぶられて、違うコトバに心を打たれる。

『泣いてる場合じゃない。
落ち込んでる暇なんてない。
そんな事してたら、この街に殺される』

この言葉に、何回励まされてきたことか。
東京に出たての頃、社会に出たての頃、ほんとに私のポリシーの1つやったなぁ。
でもこれ、てっきりクロのセリフやと思ってたら、じっちゃんの言葉やったんね。
今回観て発見した。私の記憶よ…


映画館で観たのは13年ぶり…?やけど
今回はたぶん初めてこの映画で泣いたよね。

『誕生こそ消滅の始まりなのだよ、木村君』
昔は嫌いで、ただの悪者と思ってたネズミが、今はすごく好き。中2の頃は全然理解出来なかったネズミの言葉も今ならわかる。ものすごく沁みる。
かっこいいよネズミ。


なんでこんなに好きなのか、正直分からんけど、
好きな映画ベスト3にずっとランクインし続ける。
宝町の雰囲気も、絵の質感も、色も音楽も、蒼井優と二宮の声の雰囲気も、背景も、世界観がまとまってて、この不思議な色と雰囲気に魅了されてる。
鉄コン筋クリートのワークブックみたいなの買って、ずっと読んでたな。漫画も。

そういや、アジカンと出会ったのもこの映画だわ。ある街の群青の、ゆっくり始まってゆっくり終わる曲調もピッタリ。

多分これからもずっと好きで、これからも観る度に発見があるんやろうな。


ココカラ、ミンナガ、ミエルヨ。
ばま

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