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ホワイトリリーのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ホワイトリリー(2016年製作の映画)
4.0
陶芸家を目指すはるか(飛鳥凛)。住宅街に教室を持ち、陶芸を教えている著名な陶芸家の登紀子(山口香緒里)の教室に、見習いとして住み込んでいる。
はるかは、雑誌のインタビューやテレビ番組への出演で多忙な登紀子に代わり、家事や雑事はもとより陶芸教室をも任されていた。
ある日、有名陶芸家の息子・悟(町井祥真)が、新弟子として迎えられる。その日からはるかと登紀子の二人の関係に亀裂が入りはじめる―。 
ロマンポルノで、初のレズビアン同士の愛憎劇を主体にした作品。
家を家出同然で出て陶芸の師匠である登紀子に依存し盲目的に愛を注ぐはるかと婚約者の死から特定の相手と関係せず欲望のままに相手を振り回し支配することでしか人を愛せない登紀子の愛憎劇が、登紀子に弟子入りした悟との歪な三角関係、悟の登場により自分が本当に登紀子を愛しているのか迷うはるかの葛藤、濃厚な女性同士の絡みを絡めて描いた傑作ラブサスペンス映画。
はるかの忠実な愛を確かめるために、悟をはるかと愛し合わせようと強制するシーンは、女性同士のねちっこい嫉妬と愛憎が交錯する名シーンで、ゾクゾクしましたが、登紀子のはるかに対しての気持ち、はるかが何故家出同然で出てきたのかなど解き明かされない部分があるのが惜しい。
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