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メットガラ ドレスをまとった美術館のtomotinのレビュー・感想・評価

4.2
Metの展示会『鏡の中の中国』とMetGalaができるまでのドキュメンタリー。
メインとなるのはファッション愛迸りすぎなMetのキュレーター、そしてその次くらいにアナが登場して相変わらずの潔さでバッサバッサ斬ってゆく。
わたしの神であるマックイーン、いつも無邪気に見えるガリアーノ、親切すぎるゴルチエ、友情出演的なティッシ、そして今はもういない御大カール様と、敬愛するデザイナー本人や彼らの作品が出てきてくれるので、それだけで「ありがとうございます」という気持ちになる。
そして、ウォン・カーウァイ。たぶん本作において一番冷静だった人。
「多くを見せすぎるのはよくない。何も見ないのと同じだ」「発展途上であれば過去を振り返るのは郷愁ではない。前へ進むための唯一の方法は過去を忘れないことだ」という彼の言葉が刺さりまくった。
ファッションはアートになりうるか問題についてはあちこちで語り尽くされているからあれですが、どっちでもいいんじゃないですかね。どちらにもなりうるから面白いし、答えがないからランウェイもMetでの展示も進化し続けるのだと思う。
てかこれ業界人以外が観てもあんまりおもしろくないんじゃないかなって思ったのですが、どうなんだろう。
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