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インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのjettのレビュー・感想・評価

4.0
大満足! 1作目公開から42年、インディアナ・ジョーンズ涙の卒業式

インディアナ・ジョーンズを演じるハリソン・フォードさんも御歳80歳、インディを演じるのもこれが本当に最後ということで、中身は全く期待せずに卒業式を見届けに行きましたが、良い意味で完全に裏切られ、想像を遥かに超える新たなる名作の誕生に感動しました

監督は前4作を監督したスティーブン・スピルバーグさんに替わりジェームズ・マンゴールドさん、さぞかしプレッシャーがあっただろうに期待を大きく上回る傑作を生み出すその力量に感服です

一番凄いと思ったのは80年代に作られた初期3作と同じ世界観を完璧に再現できているところ
何十年も空いている事を全く感じさせず、一気にインディワールドに引き込まれまれ、2時間半があっという間でした

舞台は1969年、古代ギリシャのアルキメデスが作ったとされる”アンティキティラのダイヤル”を巡るインディ最後の冒険、作品のテイストとしては3作目「最後の聖戦」と同じ雰囲気を感じました、恐らくテーマ(争奪戦のターゲット)が”古と現代を繋ぐ”ロマン溢れる伝説の秘宝であることからでしょうか

冒頭の疾走する蒸気機関車の上で繰り広げる死闘は3作目「最後の聖戦」のオープニングでリバー・フェニックスさんが演じるヤング・インディジョーンズの活躍を思い出しました
それを遙かに上回る本作で一番大興奮だったのがモロッコ市内でのトゥクトゥクでの手に汗握るド迫力のカーチェイス、2作目「魔宮の伝説」のトロッコチェイスを彷彿とさせる名シーンだと思います
マンゴールド監督は直近では名作「フォードvsフェラーリ」を撮った監督さんなので疾走するカーチェイスを捉えるカメラワークとカット割りが見事なのは納得です、久しぶりに鳥肌もののカーアクションを観ました
と過去作へのオマージュシーンがそこかしこに散りばめられ見応え満点でした

フォードさんは80歳とは思えないアクションシーンをこなし100%インディアナ・ジョーンズを演じていてカッコよかったし、ヴィランを演じたマッツ・ミケルセンさんも相変わらずカッコよくて貫禄がありましたが、本作ではもう1人、今回インディを危険なアドベンチャーに引きずり込む旧友の娘ヘレナを演じるフィービー・ウォーラー=ブリッジさんがとても魅力的でした、彼女は「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」の脚本を手掛けた1人でもあるイギリスの女優さん、シリーズ歴代の強いヒロインを引き継ぐだけでなく、活動的な中にも色っぽさを兼ね備えた素敵な女優さんでした

そして本作のアドベンチャーのラストではインディがとても切なくて重大な決断をするエモーショナルな展開がありますが、そこから更なる大団円の展開となり、42年の歴史の締めくくりとして感慨深いものがありました

と語りだしたら止まらない本作、本シリーズ、最高のラストアドベンチャーでの締めくくり、最高でした
ジョージ・ルーカスさん、スティーブン・スピルバーグさん、ジェームズ・マンゴールド監督、ジョン・ウィリアムズさん、そしてハリソン・フォードさん、镸い間、最高にエキサイティングな夢とロマンをありがとう、本当に楽しかったです
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