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3月のライオン 後編のraru0402のレビュー・感想・評価

3月のライオン 後編(2017年製作の映画)
4.0
将棋の対局シーンと、人間ドラマの構成バランスが絶妙。

獅子王戦に見る棋士たちの極限の戦いには、それぞれが背負う覚悟や執念が気迫と共に描かれていて、駒の指し方ひとつにも、感情の揺れ幅がダイレクトに伝わり、非常に緊張感があった。

誰1人自信を持って指している人間がいないのも本作の特徴で、皆それぞれに不安や焦燥、葛藤と向き合いながら、互いに心を擦り減らして最後まで投げずに戦う姿は尊さすら感じる。

単純な勝ち負けに留まらず、勝者も敗者も突きつけられるものがあり、将棋の世界はシビアながらも奥が深い。
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