このレビューはネタバレを含みます
凄く良かったのは、オリジナルの部分。後藤九段のエピソードとか、幸田八段の香子との会話とか、良いと思います。妻子捨夫の時の不器用な桐山とかも。
なんかこう、キャラクターを分かってくれてるなあ、と感じるのです。
この場面、こいつならこうするよなあ、を外さない感じ。
一方、原作エピソードは、どうしても尺がなくて書き込みが甘く感じたり、物足りなかったりするなあ、と。前後編で書き切れるボリュームじゃないから仕方ないのは分かるんですけどね。
例えばイジメ編では修学旅行無くて、零ほんとに何も出来てないよなあ、とか。
宗谷の耳が聴こえないエピソードも、仙台無いからただ出しただけで終わってるよなあ、とか。
終わり方は、すっきりして良いと思います。
ED曲は、せっかくだからカバー曲じゃなくて、オリジナルを歌って欲しかったなあ。興行的に計算出来るカバー曲、というのはあるんでしょうけどね。
前後編トータルで見て、なかなか良かったと思います。色々と気になるところはあれど、原作物として及第点は超えていると思います。