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愚行録のーのレビュー・感想・評価

愚行録(2017年製作の映画)
2.5
キャストとタイトル見る限り、まず悪人を思い出すのは私だけでしょうか。

主演二人と、殺害される女性役の人がよかった。

現実シーンは座ったままポジションで延々と会話劇が続く。とても長く感じた。

過去の回想と現在を行き来するつくりは良かったんだけれど、全て言葉で説明している。山の頂上で感動するっていう表情とラストカットの表情以外、全て言葉。

正直ぬるっとした終わり方を意図的にしているとしても、笑えるシーンも1つもなく、終始単調で不穏なまま。不穏といってもデイビットフィッチャー的不穏ではなく、自主映画的不穏さ。映像の美しさがカバーしてくれている部分は大きかった。観ているのが辛くなったところで話が急展開してくれてよかった。

原作よんでいないけれど映画はとても小説的な終わり方をしているなあと。いい終わりかたとは思えないけれど。面会室で終われば良かったのに。
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