いのうえ

彼らが本気で編むときは、のいのうえのレビュー・感想・評価

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)
2.8
りんこさんが編んでいた物をみんなで投げ合うシーンが好きでした。

全体的にふわりふわりとした毛糸のような雰囲気で、
けれど確かに毛羽立つ差別の問題にも向き合っていて、
温かくて切ない作品でした。

りんこさんのお母さんは優しい人だな。だからりんこさんも優しくなれるんだな。
個性と呼ぶには難しい所だけど、自分が生まれてから生きていくのに、しんどいことを抱えたままなのはしんどい。
編み物に変えて溜めこんでいるものを吐き出したり、少しずつ他人に認めてもらえる事は素晴らしい。
人に理解されにくい趣味と一緒だな。
否定しなくたって、そういう事もあるんだなって気持ちでいられればいいですね。
いのうえ

いのうえ