うずくまる

エル ELLEのうずくまるのレビュー・感想・評価

エル ELLE(2016年製作の映画)
4.0
自分に正直に生きるということはこういう事か。と度肝を抜かれた作品。

大ヒットエッセイ「あやうく一生懸命生きるところだった」の作中に登場して興味を持ち検索したところU-NEXTで無料開放していたため鑑賞。

主人公ミシェルは、周りの人間の行動をありのまま受け止め、好意も迷惑も余計な物語で補完したりしない超リアリスト。取り乱しても仕方がないところでは淡々と受け流し、ムカついたら反撃して溜め込まない。
しかし、フィルマークのレビューコメントにミソジニーがあふれていてたまげた。自由に生きる女が怖いんだね。

「~でなくてはいけない」「~であるべき」に振り回されて生きている自分がバカバカしくなる。結婚しようが、子どもを産もうが、孫が生まれようが、人間はひとりだし、だから自由だし、最低で面白い。1人をもっと自覚した方がみんな強く健康に生きられるのかもしれない。
人によって鑑賞後の後味が大きく分かれると思われる。
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