「犯人よりも危険なのは彼女だった」
このコピーとジャケ写のサスペンス調の
雰囲気が気になって
観たい観たいと思ってた映画。
バーホーベン監督だし。
レイプされた主人公が警察の手を借りず
自ら犯人を追い詰めていくサスペンスもの。
だと思って観てましたが。
レイプを出発点として放たれた物語は
やがて頂点へ達し
放物線を描いて着地点へと。
……… いかないw
ここいらが頂点かな？と
こちらが思うところを軽々と超え
大気圏を突き抜け
真空の闇に消えていくような感じ。
原因は美しすぎる64歳。
イザベル・ユペール
この女性がかなり複雑で
途中から置いていかれました。
理解不能なんですが
「彼女は一体どうしたいのか」
というところが気になり
最後まで持っていかれた感じです。
クローネンバーグの「クラッシュ」的な
作品かな…と途中思ったりもしましたが
これは全く新しいタイプの
女性の自立を描いたもの。
ピンヒールで男の股間を
グリグリするような女性でしたが。
ユペールの周りの人物もかなり
キャラが立っていて
息子の嫁や母やその愛人…。
会社の部下の男たちも面倒くせぇｗ
ファッションやらワインやら
気取っててもその裏側はドロドロで
そのドロドロ加減もそうとう下衆で
やっぱフランスってちょっと合わない
と再確認しましたが
なかなか面白い作品でした。
