瀬戸内寂聴さんの原作だって、観始めたあと知った。
ストーリーは不倫というものなんだけど、時代背景が『戦後』というものだから、また現代ドラマの不倫ストーリーとは少し感覚が違うというか、文学的な悲壮感ただよう作品。
自分に正直になかなか生き辛い日本という国、ましてや戦後なんて、今の時代よりも生活、恋愛、結婚すべてにおいて不自由な時代。
そんな中 、自分に正直に生きた園子。
結局彼女にとって何が幸せだった?
観賞後そんなことをぼんやり考えていたんだけど、寂聴さんのことをネットで調べてたら彼女の『今日を生きるための言葉 第1064回』というのがあって、『人間としてもっとも悪いことは自分に不正直なこと。』と。ああなるほどなと。
寂聴さん自身、波瀾万丈な生き方をされていて色々と重みを感じました。