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マイ・オウン・マンのEのレビュー・感想・評価

マイ・オウン・マン(2015年製作の映画)
3.5
「男らしさ」とは。
どこの国でもあるものだと思うが、ことアメリカとなれば、その「男らしさ」への呪縛はより強いだろう。

40代のドキュメンタリー監督、常々抱えてた思いに、息子の誕生を機に立ち向かう。自分は息子に男らしさを教えることができるのか。

根本にあるアメリカのマッチョ思想の父親への反発。次第に父と息子の話へ。

父親との和解はあったかも知れないが、結局彼の中で「男らしさ」の呪縛は解けたのだろうか。別に男らしくなくても良いじゃない、性別の前にその人自身じゃない、男らしくない父親ならではの子育てだってあるじゃない、、と思うけど。

マッチョ思想を継いだ兄、女だから父親に期待されず育って自分の為だけに頑張ることができたという姉、それぞれ兄弟のバックストーリーも興味深い。どちらかと言えば、家族ものとして観た方が面白いかも。
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