abさん

マンチェスター・バイ・ザ・シーのabさんのレビュー・感想・評価

4.0
皆さんのレビューを見て、1日だし映画館の近くまで来たし、と初地元マイナー映画館へ
(ちなみに観る前は〝私の男〝の純粋甥っ子ver.的なのかなぁ港町だしーとか勝手に思ってたら違ってた)

とりあえずまず言いたいのは、あのお兄ちゃんの友達が良い人過ぎて結婚して欲しい…名前忘れたけど(´;ω;`)

そしてリーが背負っていたものは私の予想をはるかに超えてた、ごめんリー。

越えられないものってあるんすよ。

リーのそれはわたしの抱えてるものとは比べものにならない位のものだけど、
越えられないんだよってセリフは見てるこっちももうとにかく辛かった

リーと甥のパトリックとの掛け合いは所々微笑ましいんだけれども、やっぱりその背景を思うとジョークですらあははと素直に笑えるものでもなく…

って思ってたら私の後ろにいたおばさまが1人思い切り笑ってた。
この人、完全に何か大切な何か欠如してるのか、もしくはもう一周回ってこのレベルすら笑える域に達したのか…と彼女が笑う度疑問だった=彼女に気取られてた(~_~;)

話はそれたけど、
パトリックもパトリックで、あの年頃だと自分がしっかりしなきゃ的な考えもあるだろうし、受け入れる事も難しいし、悲しみとかの感情を上手く表に出せずに何かで紛らわせたくなるのとか、これもまた見ててとても苦しかった。
先生や友達が良い人ばかりで良かった。

パトリックの年齢的にも自分の昼ドラ期を思い出したりして、、、私も親の色々を死を覚悟して止めた事もあったなぁ(遠い目)
とかリーの回想のタイミングとかすごく分かる。

後この映画、なんといってもカメラワーク?というかこんな画抜く?!このカット使うのか!って。
でも、そのなんの特徴もない普段日常目にしている風景や景色だったりがとても絶妙だった。
人によってはいらないって思う人もいるかもだけど私は好きだなぁ。

この間観た〝好きにならずにはいられない〝もそうなんだけど、絶望的だったり望みなんてものが無いに等しい状況でも人って、ほんのちょっとずつその人なりのスピードとやり方で歩んでいくんだなぁって。

この手の映画、今の私にはどストライクでした。観て良かった。
abさん

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