映画の題名って昔は全部日本語に訳して作られていたけど、いつの頃からかそれも無くなった。
正直「ワンスアポンアタイムインハリウッド」なんていうのは普通に考えて題名を少し訳した方が良いと思うのだけど、そのままで良いと判断されたんだろう。
この映画はタイトルがどうしても邪魔をしてる。なんだ「ハンバーガー帝国のヒミツ」って。。クレヨンしんちゃんっぽさが出てる。
映画自体は社会人が観たらものすごく痛い内容だ。純粋な2人の兄弟が作った会社とシステムをそっくりそのまま盗む男の話。
自分と境遇の近い人間を雇い、追い詰められた人を上手く使うビジネス（＝フランチャイズ）の汚い部分をとても上手く描いている。
会社を『創った』人間か、形『作った』人間がファウンダーなのかそれは誰にもわからない。映画の中の「マクドナルド」という音が良いからマクドナルドは広まったんだというのは何とも言えない思いになるシーンだ。
この映画が素晴らしいのは日本におけるセブンアンドアイグループに繋がる話だからだ。伊藤雅俊か鈴木敏文のどちらがファウンダーなのか。今の日本にも繋がる普遍的な真実を描いた物語である。
