ちぃ

君と100回目の恋のちぃのレビュー・感想・評価

君と100回目の恋(2017年製作の映画)
3.6
舞台挨拶つき上映で観賞。

以前、別の映画を見たときの特報で予想してたよりは後味の良い映画でした。
特報は恋愛とか運命とかを前面に押し出した内容だったので、もっとベタベタしてたり、内面のドロドロしたものが狂気になって表に出てきたりする感じなのかなと思ってたんです。

が、そこまででもなく淡々と。
淡々と言っても盛り上がりがないという意味ではなく、最終的に日常に戻っていかなきゃならないので、無駄に盛ってないのが良かったかなと。
これでもかというドラマチックな演出をされてたら、たぶん私は興醒めしてた気がします。

そういう意味で、塩顔男子の塩演技も、あのキャラクターには合ってたんじゃないかな。
miwaさんの演技は、若干好き嫌いの分かれる感じではあるけど、ヒロインのキャラクターを崩すようなものではなかったので。はい。

淡々が成立したのは、音響のおかげもあるかも。
これは歌を聞かせるストーリーのためもあるかもしれないけど、変に壮大な効果音とかがなくて、バランスが自然に聞こえてくる音に近いというか。

最近よくあるんですけど、細かい日常の音がやたら大きく聞こえたり、クライマックスで必要以上の大音量になったり。映画館の音響の良さをアピールしたいからかな?
私はそれをされると違うことが気になってしまうタイプなので、あまり好きではなくて。
変に音響(音量)がいじられてないので、展開を素直に追えるのが良かったですね。まあ、裏を返せば、メインキャストの声がどうしても苦手なひとはちょっと厳しいかもしれないなとも思いますけど。

あとは、大筋の伏線はそれなりに回収されてたのも良かったかなと。

むろん細かくは「ん?」ってのが残ってるんですけどね。例えば、なんでここの衣装変えたんだろう?とか。これって主人公の心情に直結する変化じゃないのかな、なんで説明カットが入らないんだろう、みたいなね。
でもストーリーの大きいところの伏線はだいたい始末をつけてくれたので。
そこのスッキリ感はあったかな。
最近、「え?そこ放置!?」な作品もちょこちょこ見てたから、それがないだけでもいいなと。

でもちょっとやっぱり違和感が拭えないなぁと思うのは、ポスターで(中の人ならともかく)ヒロインちゃんを「歌姫」と呼んでいるところ。
話題のアマチュアバンドでデビュー寸前とか、音楽の才能を認められて留学するとか、そういう役ではないよね?
普通の女子大生だけど……くらいの役に見えたんだけど、もしかしたら私が理解できてないだけでしょうか?
(特報でも歌姫推しだったので、彼女の才能に惚れ込んで死なせてはいけないとか思ってる、実はストーカーな男の話とかでも違和感ないなーと正直思ってました。)




ここからはmiwaさんと坂口健太郎さんが登壇した舞台挨拶の覚書。メモとったりしてなかったので、ニュアンスだけお楽しみください。


先程出演していたちちんぷいぷいで坂口さんいじられまくりでしたけど、大阪(ぐいぐいくるけど)どうですか?と聞かれて。

たくさんいじってくれてトークが回るので、自分はトーク下手なのにうまくなった気がするので嬉しいです、だそうです。

miwaさんは、大阪にはライブやフェスで来ます、と。司会や他のアーティストさんもトークとかよく絡んでくれるので楽しいし、ごはんがおいしいので好きらしい。6月もライブで来ます、とちゃっかり(?)宣伝。

ぷいぷいでいじられた内容が、手が大きいという話だったらしく。
手が大きいから私が押さえられないようなコードをあっさり押さえちゃう、映画の中でふたりが手を合わせるシーンがあって、大きさわかりますよーみたいな話を。

この映画で坂口さんは初めてギター触ったという話から、初めての経験について聞かれて。

miwaさんは、レコードに針を落とすこと、と。レコードが身近にあった世代じゃないから触ったことなくて〜と。
坂口さんは、親がたくさん持ってたから実はあるんですと。
何枚くらい?枚数はわからない。棚のところにビッシリ。じゃあ棚のサイズは?と聞かれて迷いに迷って、あ、この照明光ってるとこから光ってるとこまでくらい、と答える。私の目測では坂口さんの身長より少し長いくらいなので2m近くありそう。

坂口さんはギター初めてで、どうでした?と。
初めてと言うと驚かれることが多くて、でもそれは映画の中でそれらしい演技ができてるということでもあるので、そこは嬉しいという内容だったかな。

ここでmiwaさんが、普通はなかなかクリアできないコードをあっさり弾いちゃうんです。例えばFのコードとか。普通のひとが躓くのに、初めて弾いたとき、どうだったんですか?と促されて、坂口さんは「こことここと……あ、これか」で弾けちゃった、と。ただ逆に、普通のひとが躓かないDとかのちっちゃく押さえるコードで苦労してましたーと。

基本的にmiwaさんがとても気を使って坂口さんのファンが喜びそうなネタをなるべく入れようとしてくれてたのですが、坂口さんはべた褒めされるとうろうろ。ついにはスクリーンをぺろんとめくってその後ろに頭を隠すという(苦笑)
坂口さんのファンは悶絶してましたな。

劇中設定にちなみ、秘密にしてたけど今なら言ってもいいかなってことをひとつ。

miwaさんは、堤防のシーンが撮影初日で緊張しててうまく歩けなくて。坂口さんに言われるセリフが歩き方変!に変わった、と。
坂口さんは、アドリブがかなり使われた。どのシーンかは秘密。この映画フリークになったらわかるかも……らしいです。
miwaさんもアドリブかなり使われてて驚きましたと。台本のセリフ全部言い終わったのにカットがかからなくて、どうしたらいいんだろうと思ってたら坂口さんが演技を続けてて、そうかこういうときは続けるのか!と思って坂口さんについていきましたーみたいな話を。

最後の挨拶。
miwaさんは今日の客層の大半は坂口さんファンと思ったらしく、「坂口さんのイケメンぷりがたくさん詰まってるので、たくさんキュンキュンしてください♪」みたいなサービストークで。
坂口さんは、「この映画を初めて見たときの感動を今から味わえる皆さんが羨ましいです。僕は初号試写を見てしまって、もう二度と味わえないので。ぜひ初めて見たときの感動とか感じたことをしっかりと味わってください。」という内容で。
坂口さんは以前、別作品の舞台挨拶で一度拝見しましたが、そのときの舞台挨拶よりいい挨拶を聞けたなぁと。そんなに前のことじゃないのに。

ま、ざっくりそんな感じで。
あまりちゃんとした文章になってないけど、1週間前の記憶を引っ張ってきて書けるのはこんなもんです。
ちぃ

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