ねこぱん

ウォーキングZのねこぱんのレビュー・感想・評価

ウォーキングZ(2013年製作の映画)
3.0
ウォーキング・デッド+ワールドウォーZ、を狙った日本の配給会社さん!
安易過ぎだって。
よくある「原題よくわからないし言いにくいから、みんなの知ってるタイトルをテキトーにアレンジしてつけちゃえ!」的な邦題です。
けっしてジャケ写みたいなイメージ展開ではないです。

さてお話。ネタバレ入りますよ。


ゾンビパニックが起こり、人類滅亡寸前となった状態からのスタートです。
ゾンビタイプはいわゆるダッシュ系。走ります。

主人公の黒人スコットは恋人のベスを待ちながら一人サバイバル生活を続けています。
途中、無線で知り合ったジョージ夫妻と1日30分だけ会話やゾンビパニックが起こる前の平和な思い出、パニックとなったころのイメージが回想として入りながら物語は淡々と進みます。

しかしそこで無線機から、ジョージ夫妻の奥さんがゾンビに噛まれたとの悲報が。
スコットくんはすぐに殺すことをすすめたが、やっぱり無理ですよねぇ…。
夫ジョージも自らゾンビになることを選択、物資を譲ると話をして最後の通信となりました…。
(´;ω;`)ウゥゥ…

その後は聞いている人がいるかどうかもわからない無線機で現状を話しながら、何度も回想シーン。

でもこの回想シーンって、思ったんですけど便利ですよねwww
とりあえずのベースシナリオさえ守っておけば、適当なところでシーンを入れられるしどんなシーンでも入れられるし。

話は戻って、スコットくん。
やけになってお酒を飲んで酔っ払い、外で爆睡。

・・・って、えー(゚Д゚;)!?
さすがに外で爆睡はヤバいでしょ。
少し前もゾンビが襲ってきたってのに。


と、そんなとき!
唐突に戻ってきた恋人のベス。
しかしベスもゾンビに噛まれていました。
数日間はまだ人間性を保っていましたが食い止めることはできず。
最後はスコットが引き金を引きました…(´;ω;`)

スコットは自暴自棄となり住んでいた小屋をめちゃくちゃにしてしまいましたが、ジョージ夫妻のことを思い出し、彼らが住んでいた家を目指すことに。
しかし家には先客が。
16歳の少女マリーと、彼女が襲われていたところを助けたおっさんのマックス。

いきなり拘束されたり、かと思えば仲良くトランプをしたり最後は睡眠薬で眠らされたりと、ジョージ夫妻の家でなかなかハイスピードな展開となりますが、ここで衝撃の事実!

…ま、お約束ではあるのですが、少女マリーにはゾンビに対する免疫があるとのこと!
ということでマリーと二人でフランスの研究施設に向かおうとしたマックスでしたが、残念ながらゾンビの襲撃を受けて彼は脱落。

ジョージ夫妻が残したお手製を爆弾を利用しうまく脱出することに成功したスコットとマリーはフランスを目指して旅立つところで映画は終了となりました。


~ふりかえり~

前半はすごく地味な展開が続くんですよね。
黒人の青年があちこち出掛けて物資を調達しながら、せまい小屋の中での生活を続ける。
物資調達もすごいと言うほどの見せ場はなく、ゾンビとちょろんとバトルする程度。

そして話し相手は無線機の向こうの老夫婦。
恋人ベスとの回想シーンを途中途中で入れてはいるものの、メインパートは一人しかいませんからね。
そりゃぁ地味にもなるでしょう。

ゾンビモノでもサバイバルパートが好きな人にはギリギリ耐えられる内容かな?
あとはスコットくんがこの無線機でのやりとりをSNSに例えるシーンは、なるほどなと思いましたね。

そして後半のマリーとマックスとの出会いからは一気にストーリーも加速していきますので、終始地味でグダグダ展開というワケではないです。

ネットを見ているとわりと辛口評価が多いようですが、私は嫌いじゃなかったですよ。
ねこぱん

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