最後のテロップでこの映画に対する印象がかなり変わった。
一つの悲惨な事件だったんだなという認識が、あくまでも一部に過ぎずアメリカが抱える闇であった。
コリーは悲しい過去を背負っていて、被害者であるナタリーとその過去を重ねていた。
「足跡」や「痕跡」を彼は大事にしていて、雪で証拠が埋もれてしまうという理由だけではなく、テロップであったように死すら埋もれてしまわぬようにしていた。それとは対称的な行動や言動が目立つジェーンでしたが、距離感など2人がいい関係性でした。熱い友情のようなものはなかったですが、それでもコリーを見て理解し成長したジェーンでした。
全体を通して土地柄もあり暗く冷たい印象のある映画でした。風景も大自然と雪のみですが飽きることはなく真相が気になる展開でした。
被害者を奪った原因などは許せないし、見ていてつらかった。全く嗜好も楽しみもない土地でつまらなくてもそれを他人からやすやすと力づくで欲にまみれた方法で奪って良いわけがない。
テロップのような事実があったことを全く知らなかったし、目を背けてはいけない。