nanako

アルゴノーツ 伝説の冒険者たちのnanakoのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

聞いたことの無い話ですが、とても神話らしい神話です。
世界の果てを見ちゃいました。

話は、昔、王である父を殺され逃げ延びた王位継承者ジェイソンが、父の敵を討ち国を救う為、黄金の羊の毛皮(ゴールデン・フリース)を探す旅にでます。
父を殺した現王はなんか見たことがあると思ったらデニス・ホッパーでした。
そして、主役のジェイソンと異父兄弟は知らない俳優さんでしたが、結構格好いい!
この映画も、ホールマークエンターテイメントのTV映画です。
主役には知らない人、もしくは無名の俳優さんが多いようですが、結構格好いい!
青銅の火を吹く雄牛と戦う、髪を結ったジェイソンはとても格好いいですね。

とても神話らしいと思ったのは、これには天から地に関与するゼウスとヘラが出てきて話してたり、世界の果てが滝になっていたり、地を大きな人(これも神?)が支えていたり。という世界だから。
もちろん、ケンタウロス・ハーピー・ドラゴン(羽なし)・ポセイドン・男を殺すアマゾネスの島なんかも出てきます。楽しそうでしょ?
ゼウスとヘラも出てきてケンカしています。なんだかとっても人間ちっくな神様ね。神様っていうより、外国の王様とお后風情です。昔の人はそんな想像をしていたんでしょうね。

全体的に凄くおもしろかったんですが、ジェイソンにちょっとブーイング!
まずは、弓矢の女の子の振り方。もうちょっと王子様風に言いお断りの仕方はなかったんでしょうか。。かなーり幻滅。そりゃお姫様の方が良いでしょう。だけどその態度はないですよ。。女の子の方もヤキモチ全開でお姫様を疑っちゃうし・・。それやったらまずいです。
でもそれに対するジェイソンの冷たい視線もちょっと引いちゃうな。
兄も父も失って自分に付いてきてくれた、しかも毛皮の番人のお姫様ですから、大事にしようと思うのはわかるけど、自分に好意を持ってくれた人にねぇ。。
お話的にそこまで嫌な感じになる事ないと思ったのでした。

それから、羽のない竜が出現した時、隣にいたお姫様を下げさせるという訳でもなく、どう見てもへっぴり腰で、お姫様の後ろに隠れているようにしか見えませんでした。
このジェイソンは、人間的には迷いながらふてくされながらも、大事な時には良いアイディアを出す人間らしい人ですが、どうも王子様☆的には減点です。王子様映画じゃないとは思うけどね。。。

私的にはヘラクレスが◎でした♪ 神話的にどういう設定になってるのかわかりませんが、ヘラクレスはヘラの使いとしてジェイソンを助けに来ていました。ジェイソンよりヘラクレスの方が男らしくて素敵です☆

それから星座で海図書いちゃって良いの?って思ったけど、世界の果てや下で支える人を見ておいて、そういうのは無粋なんでしょうね。

全体的にとても楽しめる神話らしい神話のお話でした。
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