Ryan

ガール・オン・ザ・トレインのRyanのレビュー・感想・評価

3.6
メロドラマ化が止まらない。


ストーリー
離婚して傷心のヒロインが、通勤電車から眺めていた理想の夫婦を襲った衝撃の事件に次第に巻き込まれていくさまを描く。


主演 エミリー・ブラント
監督 テイト・テイラー


滑稽なメロドラマ化が止まらない。
魅力的な原作と実力のあるキャストが集結したにも関わらず、今作の脚本のせいで台無しになった感は否めない。

序盤の面白そうな雰囲気から始まるのだが、すぐに「なんとなくの伏線」と"犯人"がなんとなくわかってしまうのだ。
我々はただ、答えを知ったままその過程を延々と観させられる時間を過ごす事になる。
それなのに、終盤からラストにかけてのこのメンツでそのオチをやる弱さ。
きっとクリストファーノーランやデヴィッドフィンチャーが監督をしていたら違ったアプローチになったろうに。
凄く惜しい。

エミリーブラントはすごい役者だ。
彼女の一生懸命な演技と1人の時間を使った演技はさすがのものだ。
その他にも「デューン2」のインタビューで"クソなハリウッド俳優"の存在を暴露したレベッカファーガソンやルークエヴァンス、ジャスティスセロー等、錚々たるメンツである。

個人的には面白かったが、ラストは呆気に取られた。
これから「オッペンハイマー」公開もあり、エミリーブラント出演作には期待させられる。
Ryan

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