鳩摩羅什

ガール・オン・ザ・トレインの鳩摩羅什のレビュー・感想・評価

4.0
2016年公開の本作は同名小説を原作とした作品である。レビューの評価がさほど高くないのであまり期待していなかったが、面白かった。
アメリカの映画評論家は「安っぽいメロドラマ」と酷評したそうだが、私はそうは思わない。人は誰しも業を背負って生きている。業に抗い、業に囚われ、業に流されて生きている。しかしそれは、「業に依存して生きている」とも言える。アルコールやセックス、伴侶、赤ん坊、トラウマに依存して生きている。それをミステリーのような物語にうまく織り込んだところがうまい。
さらに、キャスティングが素晴らしい。主演のエミリー・ブラントがアル中のやつれた女性をよく演じている。助演は「北欧一の美女」と呼ばれるレベッカ・ファーガソン。さらに、同年公開の『マグニフィセント・セブン』でも異彩を放っていたヘイリー・ベネットが出演している。美女3人の共演を観るだけでも価値がある上に、ストーリーもメッセージ性もある良作であった。
鳩摩羅什

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