純白の花園に落ちた、一滴の黒。
ソフィア・コッポラ監督作品。『ヴァージン・スーサイズ』のように外界から遮断された世界に閉じ込められた女性たちを主役にした作品。
女と女の間で沸々と煮えたぎる疑心暗鬼や葛藤が、厭なほどにどろどろと広がっている。七人の女性、それぞれがそれぞれの立場で彼を求めていて、年齢や性格によって違いがあるのがまたリアルで面白い。
女と男の求めるものの違いや、切り替わるタイミング、真の強さがゾッとするほどに伝わってくる冷たくダークな作品だったけれど何だか絵本を読んだかのようなトリップを味わえた。
