The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめの作品情報・感想・評価

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ2017年製作の映画)

The Beguiled

上映日:2018年02月23日

製作国:

上映時間:93分

3.4

あらすじ

アメリカ南部の世間から隔絶された女子寄宿学園に暮らす美しき女性7人。ある日、負傷した北部の敵兵に遭遇し屋敷へと運び手当をする。女性に対し紳士的でかつ美しい男性と触れ合う中で、誰もが彼に心を奪われていく。しかし、次第に彼女たちは情欲と危険な嫉妬に支配されてしまう。秩序を守るか、欲望を取るか、彼女たちが最後に下した決断とは―ー

「The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ」に投稿された感想・評価

比較するなと言う方が無理なイーストウッド版とこれだが、もちろん話の筋はイーストウッドと同じだが印象は全く異なる。イーストウッドを評価する人は多分こちらに辛い評価をするだろうことは容易に想像できるが、別物だと思って楽しむが吉。イーストウッドはもちろん強烈な傑作だがこれも良作と思う。結構好きです。

本作にはイーストウッド版に濃厚だった南北戦争という時代背景の掘り下げた描き込みがない。遠くからしばしば聞こえる鉄砲やら大砲の音に女たちはたまに顔を上げることはあってもこれについてはまるで言葉を交わさず、それはサウンドスケープ以上の意味を持たない。

望遠鏡で屋敷のベランダから遠くを確認するすばらしいロングによるシーンが定期的に挟まれるが、それは外部から完全に隔絶したこの寄宿学校という場所を際立たせて効果的ではあれど、しかしこれもその特殊性と異常性を表現するわけではない。

黒人の奴隷も出て来ない。マーサ院長の隠され歪んだ欲望を表す実の兄との近親相姦のエピソードもまるで登場しない。冒頭から自然光のみを用いた美しい撮影が際立つが、この美しさは美しさそれ自体に奉仕する。マクバーニーが初めて晩餐に招かれたテーブルでそれぞれが交わし合う視線の遊戯は美しいが、それは女たちの淡い駆け引きを観るものに意識させるけれども、生々しい欲望と欲情の蠢きは全くない。

こんな具合にイーストウッド版と比較すればないない尽くしにもなるのだけれど、イーストウッドになくてソフィア・コッポラにあるのは美しさも醜さもひっくるめた蠱惑的な女性の世界の水彩画的な趣味の良い描写。そこに異物として不意に投げ込まれたマクバーニーはその女性たちを際立たせる添え物でしかない。だから、恐らくは原作の精神世界(読んでないけど)により忠実だと思われるイーストウッドとはまるで別の、ソフィア・コッポラの趣味性(作家性、ではない)をまんま受け入れて薄暗い食卓に灯されるいかにも儚げな蝋燭の光の美しさに嘆息していれば良い。
madeline

madelineの感想・評価

4.2
ドレスや装飾品、全体の雰囲気が本当に素敵だった。
皆が戦争下で抑えられていた欲望を目覚めさせていく。人間の“欲”をひたすら感じる映画だった。

もし男女逆だったらもっと恐ろしいことになるのではないかと考えてしまった。
一人の男を取り合う3人の女たち。それをニコール・キッドマン、キルスティン・ダンスト、エル・ファニングが演じているとすれば、自ずと期待も必要以上に高まるところなのだが、皆今ひとつ噛み合ってない。
全て必然の中に納まっていて、はみ出してないように感じた。

この手の題材は、古くはマイケル・パウエル監督『黒水仙』やケン"変態屋ケンちゃん"ラッセル監督『肉体の悪魔』といった大名作が目白押しなだけに、ちょっとやそっとじゃ満足できない。
今回の3人ともキレイなんだけど艶めかしさに欠けてみえた。

まぁ枯渇しきったコリン・ファレルには少ない色気で十分なんだろうが、もっと狂って欲しかった。
おみ

おみの感想・評価

3.5
ユジク阿佐ヶ谷で。

オリジナルの「白い肌の異常な夜」も観たくなった。
ソフィアコッポラの待望の最新作、映像綺麗。話は怖い。
女って、こわい。
ラストが呆気なさすぎて、ビックリ、そして、エンドロール前のあのカメラが引いて行く感じ、、、ゾワーーー
NNen

NNenの感想・評価

3.0
いやあ、まず、
この男が無理だ 笑 

女の子たちのドレスが
どれもすごく綺麗 
Yuri

Yuriの感想・評価

3.7
待ちに待ったコッポラ作品新作

女学校に鳴り響く止まない遠く鈍い銃声音、そしてどんよりとした戦時期の社会の雰囲気、閉塞感…

こんな環境の中、訳あって学園に留まっている少女たちの元にふいに訪れる1人の男
によってもたらされる幸福と不幸

女子校育ちの自分はこの状態にとても共感する部分が多々あった。あの独特な空気感とか、異性に対する興味とか、

自然光のみを使った撮影や、少女たちが身に纏うドレスがオールハンドメイドであったり…監督の拘りには舌を巻く

パンフレットがこれまた美しくて素晴らしいので買うべき一冊
kamijyo

kamijyoの感想・評価

3.5
いつから
どんなきっかけで
こんな男っぽい性格になってしまったのかわからないけど
昔から女の集団が苦手だった
キャッチコピーは
「ひとりの男、狂いゆく女たち」
探りあい
出し抜きあい
無邪気さや冷静さでさえ
「女ってこわい」と、しみじみ
この作品に関して言えば
男が悪いのだけど
生い茂る緑、太陽の光、ロウソクの灯り
ドレス、刺繍、三つ編み、軋む床、布のこすれる音
終始うっとり
閉鎖環境での静と動。

何事もなかったかのように粛々と終わっていく感じが恐ろしくも良い。
k

kの感想・評価

3.3
エルファニング、色目使ってるのも気だるい雰囲気も良かったし、ニコールキッドマンの気迫も良かった。雰囲気最高だし、ちびちゃん達かわいいし、ちょいちょいクスッとできるところもあって楽しめました。タイトル出るところと、エンドロールも素敵!
ににこ

ににこの感想・評価

2.8
コリンファレルの自業自得感あった

映画の尺の問題なのか、ちょっと登場人物たちの感情の緩急についていけなかった。

遠くから聞こえる砲弾の音っぽいのが良かった。



最後のカットがかっこよく、謎の画力があり説得力があった。

しかっかし、衣装やスタイリングが本当完璧だった。
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