YoshiyaTsuboi

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめのYoshiyaTsuboiのレビュー・感想・評価

3.7
ソフィア・コッポラ監督最新作。さらに『聖なる鹿殺し』と同じく、これまたコリン・ファレルとニコール・キッドマンというキャストティング。ソフィア・コッポラ監督作品はあまりハマりきれず、そんなには観てきていない。勝手に思い描き、期待していたものは『マリー・アントワネット』のようなブリブリなガーリーでロッケンロールなエンタメだったが、『ヴァージン・スーサイド』を少し薄味にしたような味わい。また旦那のバンドであるPhoenix(ずっと大好きなバンド)を音楽担当に起用しているが、その割には音楽がそれほど響いてこなかった。子どもから大人までどの役者もしっかりハマっていて、なかでも美味しい役をしっかりあてがわれたエル・ファニングは、やはり今リアルタイムで観ておきたい女優だなと改めて感じた。年齢の違いはあるが、これぐらいのサイズ感の作品で監督たちが使いたい女優がキャリー・マリガンからエル・ファニングへと確実にバトンタッチされているんだなと思う。
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