29球Agent

アイドル爆弾の29球Agentのレビュー・感想・評価

アイドル爆弾(2011年製作の映画)
3.0
爆弾を解除する番号と引き換えに、次々と犯人からの指示に従わされるアイドルと彼女に密着取材を続けるTVクル―の一行。
指示をクリアしていけば犯人に辿り着けるのか?そして犯人の動機と正体は?

イントロ読んだのと本篇の印象が「思てたんと違う~!」bY 笑い飯・西田 M1グランプリ(2008)にて

疑似ドキュメンタリーかつ題材が題材だけに、もっとおちゃらけに走るもんだと予想してたんですが、本編真面目にサスペンスフルな内容なんですよね。
犯人からの指示が余りにも難度が低く、いとも簡単にクリアしていくのと、続け様に指示があるのと間が無さ過ぎて緊迫感が欠如な映像に、同じことの繰り返しの”東京観光”と題した指示で睡魔が・・・しかし、指示に従って撮影した動画が別の脅迫に利用されたりする伏線、インタビューで発した言葉が意に反して”実現”したりと、PV風味の低予算映画だと思って甘く見てると猫パンチを食らわされます。

まぁ、動機に関しては予想出来るも、オチは少々意外ながら虚無的な内容が一般的にウケないかもしれませんが、私的には全然アリでした。
”人間爆弾”と云う題材が懐かしの『無敵超人ザンボット3』を彷彿とさせますが、内容もリンクしたような荒んだ世界観を垣間見せてくれるなかなか面白い作品ですので、低予算映画好きの方は一見の価値ありかもですよ。
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