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最後の追跡のArkのレビュー・感想・評価

最後の追跡(2016年製作の映画)
4.6
2023-333
テキサスで暮らす兄弟タナーとトビーは、数週間前に死んだ母親の借金を返済しなければテキサス・ミッドランズ銀行に担保の牧場を取られてしまうため、金を調達するために銀行強盗を繰り返す。ミッドランズ銀行から盗んだ金をカジノでロンダリングし、期日までに完済しようと計画するが……。


牧場から石油が採れるため、完済できぬようミッドランズ銀行はあくどい条件で2人の母親に金を貸していた。タナーは各地のミッドランズ銀行から金を盗み、その金をカジノでロンダリングして借金を完済しようと計画を立てる。
そんな2人を、ベテランテキサス・レンジャーが追う。

西部劇と思いきや現代と思いきや現代版西部劇と言える作品だった。
穏やかだけど強盗するので過激でもあり、恵まれない生活を送る2人の哀愁も漂っている。

兄弟愛、家族愛を感じられる。
向こう見ずな兄と、慎重な弟。まさに正反対の2人。弟に頼まれたら銀行強盗だって一緒にやるのだ。

ひとつひとつのセリフにセンスを感じる。

レンジャーのマーカスと相棒の絆も熱い。

タナーが無事で(はないが)良かったと思いつつ、実際ああなっても本当に大丈夫なのか気になるね。

穏やかそうなのに、タナーがガソスタで若者をすごい勢いで殴るシーンはツボだった(笑)
タナーはイケメン設定なようでモテモテなのに、なかなか誘いに乗らないところが良きね。女を呼んでまで寝たがるトビーとは違うタイプ。

ベン・フォスター太ったな〜と思ったけど、役作りなのかどっちだろう。
マーカス役のジェフ・ブリッジズが超渋い。
クリス・パインはいつも通りクールな感じ。今回の髪型が好き。他は特に言うことがない(笑)

原題「hell or high water」は「come hell or high water」から来てて、地獄でも洪水でも→「何が起こっても」という意味らしい。

「名もなき塀の中の王」と同じ監督だったんだね。
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