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ブレードランナー 2049のJのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.4
・物語★★★★
・配役★★★★★
・演出★★★★
・映像★★★★★
・音楽★★★★

35年振りの新作🎊🎉
公開初日に鑑賞👀

L.スコットから監督を引き継いだD.ヴィルヌーヴは、前作の世界観を見事に踏襲している。
ストーリーも前作を大前提として展開するし、あの“折り紙”や“テスト音声”などの演出も登場するから、前作の予習は必須だ⚠️

前作の“ファイナル・カット版”からでさえ10年を経過しているのだから、革新的な映像美には期待が高まる🌃✨
そして、その期待をいとも容易く凌駕する映像がスクリーンに繰り広げられるのだ!
A.デ.アルマス扮するヒロイン“ジョイ”は、人間でもレプリカントでもないAIとしての存在で、その姿はなんと3Dホログラフィだ💎
これほど、IMAX3Dに映える役どころは他にないだろう🕶

前作で印象的だったのは、様々な言語のネオンが眩しい路地裏や雑居ビルに滴る雨、雨、雨…☔️
本作でもそれは踏襲されているが、さらに印象的なのは、異なる色彩になぞらえて対比される新旧のブレードランナー👱🏼👨🏽

2049年、ロサンゼルス…

空飛ぶ車“スピナー”に乗って白い粉塵のなか登場するのは、新型レプリ“ネクサス9型”のブレードランナー、“K”。
R.ゴズリング扮する彼には、その後も白のシークエンスがつきまとう。白い雪と、幹の白い樹が特に印象的だ☃️🌲

2049年、ラスベガス…

オレンジ色に染められる荒廃した巨大オブジェに囲まれた建造物に現れるのは、伝説のブレードランナー、“デッカード”🏜
前作のラストシーンが、見事なまでの滑らかさで本作に接続している👏👏👏
『スター・ウォーズ』や『インディ・ジョーンズ』に加え、35年振りとなるシリーズものに登場したH.フォードのファーストカットは、いかにも貫禄溢れた表情だ。

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(※以下、ラストシーンについての言及アリ)

アクションは前作以上にパワフル🔫
S.フークス扮する“ラヴ”と“K”が繰り広げる防波堤での戦闘シーンは圧巻だ🌊🤼‍♀️

だが163分という長編の中、大半の時間は、ある“謎”を解いていく過程の描写に割かれている🔒🗝

“知る覚悟はあるかー。”

そう。人間の哀しさに焦点を当てた前作のヒューマン・ドラマ的要素に加え、本作には、人間のアイデンティティを探究するサスペンスとしての要素が色濃く取り入れられているのだ。

そして、ラブ・ストーリーとしての要素も健在。
生身の体を持たない“ジョイ”が、“シンクロ”によって“K”と交わるシーンは、圧倒的なオリジナリティに溢れた独特なムードを漂わせ、濃厚かつ官能的に観客を魅了する💑


唯一気になるのは、ラストまで明かされないJ.レト扮する“ウォレス”の結末。

まさか、さらなる続編も…⁉️

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劇場用パンフ★★★★★
全46ページ。
“ポリススピナー”の直線的な形状が印象的な表紙は、意外と地味。
だがら冒頭10ページ以上を割いて掲載された劇中カットの数々は、あたかも写真集のような出来栄えだ📖
コンセプト・アートも美しい✨
2018-2049の劇中ヒストリーを解説した「ROAD to 2049」は、鑑賞前に読むことでさらに本作を楽しめそうだ。
ブレードランナーの世界の基礎知識をA to Zで解説したネタバレ満載の「ENCYCLOPEDIA OF BLADE RUNNER」は、必読の充実ぶり📝
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